誰のための仕事か②
次に選んだ会社は派遣会社。今はなき特定労働派遣として働き始めた。
理由は、残業最大で45時間、賞与も出るし昇給もあったからだ。
金額は違えど、正社員もどきの待遇だったから決めた。
そう、派遣という“責任のない仕事”をしたかったのだ。
自分にかかる圧をそこで調整しようとした。
そうでなきゃ、彼と一緒にいることはできなかった。
私はまた彼と一緒にいる事を選んだ。
当然だ。私は最初の会社を辞めてから、彼と一緒にいることだけを考えていた。
具合の悪い人がそばにいると、離れているときが一番しんどかった。
離れている間、ずっと心配しなきゃいけなかった。それはね、もう本当にしんどかった。
自分が何が本当はやりたいか、なんて考える余地はなかった。
だから、自然と残業のないところに。そして責任のある仕事をしなくても良いところに。
そんなところに自然と流れて、今この職場にいるのだろう。
うん、毎日つまらない。やりがいなんてこれっぽっちもない。
魅力的な人もいない。
同じくらいの年の女の子は、なんだか変なにおいがする。なんか化粧くさいというか女くさいというか。
こんなところで働く理由はただ一つ。お金のため。それだけだ。
そして、最大の理由だった、彼と一緒にいるため、という理由ももうない。
私が、辛い仕事をしたって楽な仕事をしたって、出来ることは変わらない。
というか、彼が楽になるために出来ることなんてもう全然ない。
この前も書いたけど、信じて祈るだけだ。
そんなの、忙しくしてても仕事の責任が凄くてもできるだろう。
私はもう、自分が楽しいと思ったことだけをやりたい。
だから、もうこの会社にいる理由も6月末でなくなる。(いや、まだ返済はあるから次の目標立てたほうがいいのかな)
とにかく、私は彼の為にこの仕事をしていた。
そりゃつまんないし、サボりたくもなるよな。
そうか、そうなのか。うん、分かってよかった。
これからは私のしたいことは何か、どうしたら自分が喜ぶのかそれだけを考えて生きよう。