預言者という人生の介入者
彼がまた、予言?預言?できる人のところへ行くらしい。
物凄く嫌悪感がある。
未来が分かる人って、そんな容易く近づいちゃいけない。と私は思う。
そういう力って、人を簡単に傷つけられる武器であると思うから。
そして、たくさんの勘違いとか行き違いを生んでしまうもの危険なものだと感じる。
今回、彼にその話を聞いてから、私はその武器によってとても傷つけられていることがわかった。
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占いだって予言の一つだろう。
今日の星座占いで「残念!今日は最下位の12位!」って言われた人は、やっぱりなんとなくそうなんだあって悲しくなるもんだ。
誰かも分からない、自分の人生に関わりのない人が、たまたまTVを見ていたその人の心に傷をつける
という行為は、その人自身の尊厳を削り取ってしまうものだと思う。
(大袈裟に聞こえるけど、実際そういう人はいるのでは。)
「予言」の力を持った人、または、持っているそぶりをしているには、そういう権利ってないし、あってはいけないんじゃないか。
どんなに力が強い人でも、それを乱用してはいけない。
他人が傷付かないよう細心の注意を払って、人を選んで方法を選んで、
そして自分を犠牲にすることも「その人のため」といって躊躇なくしなくてはいけない。
強い力を持つこと、それを人のために役立てようとすることはそのくらいの覚悟がないと、すぐに「悪」になってしまう。
そして、そういう占いとか未来予測が大好きな人は、
「そういうもので傷付いたからあなたにこうしました。」
って周りの人まで巻き込んでしまうことは絶対にしてはいけないと思う。
予言をしてもらった瞬間から、(特にその予言が自分のためになったと思っている人は)その人とは他人ではなくなる。
でも、周りの人は?
例えば家族や恋人や友達は?
その方々から見れば、その予言者は「他人」だ。
他人から言われた言葉で傷付くなんて、そしてその他人が力を持っているとわかったら、傷はどうやって癒していくのか。
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彼と距離を置いたのは、7月始め。
その半月前の6月中旬頃、彼ははじめて「予言者」のところへ行き、「今の彼女とは別れなさい」と言われたらしい。
別に行くのはいい。
彼の自由だ。
そして、離れたのも良い。良い判断だったと思う。
でも、当時彼はこう言っていた。
「その人(預言者Aさん)が言ったから離れるわけじゃない。でも、きっかけになったのは確かだよ」と。
よく、わかるよ。そう言ってしまうこと。
他人から現実を突きつけられたような感じがしてそれが不甲斐ないしね。
今まで誤魔化していたことがもう逃げられない、と思う苦しさとかね。よく分かる。
でもさ、それを私に言うのは違うのではないのか?と言いたいのです。
あなたが選択して、勝手に傷付いた傷を他人のせいにして、それを相手に共有させる。
傷をうつすっていうのは、その二人の間にどんな信頼関係があったって罪なことだと思う。
私は、他人が言った言葉で傷付いた。
彼が言った言葉なら、いくらだって傷付いていい。
だって、絆があるから。愛があるから。回復する方法はある。
でも、他人から言われた言葉って、どうしたって棘が残る。
だってその人と絆がないから。
私はその預言者Aさんに愛を感じていないから。
信頼関係にないから。
そのどうしようも出来ないことって、本当に負担になる。
回復が出来ないから、いつまでも棘が残る。
他人に傷つけられた傷が今になって私を苦しめる。
今の課題は「このどうしようもできない傷を自分の力で癒す」ことなのだろうか。
他人から受けた傷も、あなたも傷付くけどそれもすらもわかってほしい、と思ってしまう彼の弱さを受け入れなさい、という時期なのか。
なんにせよ、今回のことでまた傷付くのではないか、と不安なのです。
トラウマなのです。
どうか、彼がその話を私にしませんように。
自分で書いていて思ったけど、私も気をつけないといけないな。
何でも言う、仲になるのではなく、この人を傷つけたくないって常に思っていられるような関係、
そして時には「やらない」ことを選択できるような関係になりたい。