振り返りインタビュー④~「婚約」ってただの口約束。~
イ:プロポーズされたのに、ちょっとたんま!と言われて、、、
それが変わらないなら、私なら別れるかもしれないです。
なんか時間がもったいないって言うか、距離置きたい離れたいって思うなら、もう結婚できないってことだから「もういいよ」ってなりそう。
―:うんうん。もうよ~く分かる。私もそうだったもん。
結婚しないなら別れましょうって、この1年半、色んなタイミングで言ってきた。
でも、なぜだか彼はうんとは言わなかった。
そして私も、最終的にそれで了承したんだよね。
今考えても、なぜ別れを強く選ばなかったのかよく分かっていない。
このブログによく出る整体師さんにも、二人の間にある信頼関係は、僕にもよく分からない。って言われてきた。
でも、後から分かることだから言っちゃうけど、それは「絶対わたしのためにやってくれていることだ」と心の奥の奥で思っていたから・・・なんだよね。
キレイことじゃなくて、今は心からそう思っているよ。
イ:なんだかキレイな話だなあ。でも知ってるから言いますけど、-さん、最初のほうは毎日泣いてましたよね。
―:いやあ。もうすんごい辛かった。だってさ、28歳普通女子だよわたし。
親の教育方針が、女は結婚して家族に尽くしてなんぼ。それが幸せ。みたいなところがあったから、結婚に強烈な憧れがあった。
結婚は私にとって「世界で一番の幸せな女子」の象徴なわけよ。
だから、1月にプロポーズされてもう凄く舞い上がった。
彼との結婚はもうあと3年は先だろうな、とか思っていたしね。かなりサプライズだった。
まあだから調子乗ってたよね。夜遅くに寝てる親に報告してさ。
友達にはラインで片っ端から報告した。インスタにも顔は載せてないけど次の日くらいにアップして・・・
って、今思うと恥ずかしいよね。
でも、その時は「尽くしてきた頑張りが実って、私は世界で一番幸せになった」って思ってた。
うわーそういえば、ゼクシィとか4冊くらい買ったよ。いらないよねそんなに(笑)
とにかく毎日、早く結婚の話を進めなきゃ、って焦っていた。
だって、彼がプロポーズの2日後くらいに、精神病再発しちゃったんだよね。双極性うつ。
その頃実際は「プロポーズで緊張したから、その反動でなっちゃったんだ」って言っていたけど、多分本当は分かってたんだよね。
嬉しいことなのに、なぜ再発してしまうの?もしかして・・・って。
イ:確かに、婚約したらずっと幸せな気持ちでいれると思いますよね・・・
いきなり心の病気になるってなんかあるんじゃないかって思います。
―:実際はそんなの認める勇気がなかったけどね。
そして、「婚約したらもう別れないだろう」っていう確信があって、私は今までより更に頼りにしてしまった。
「あなた旦那さんになるんだから、私のこの不安に寄り添うのは当たり前でしょ」とね。
これは、頼りにするっていうか寄りかかるより酷い・・・のしかかる位のレベルだね。
本当に、一人で生きていけるスキルゼロだった。
だから、彼とも衝突の毎日だった。
彼も彼で、パートナーには色々自分のことをやってほしいし、全部わかってほしい。って気持ちがあったからね。なんていうか油と水という感じで。
衝突するばっかりで、でもその状況を変えるくらいの強さがなかったから落ちていくだけだった。
結局6月休職をしてね。
イ:あの直前は月に4日くらい休んでましたもんね。
―:もうね~辛かったよ。彼しかいなかったからね。
彼との時間が私の人生の全てだった。
今思うと、そんな生き方、私に出来るわけがないって思うけどね。
でも色々重なって彼とそういう関係になった。
だから、彼と上手くいかないと私の人生も上手くいかなくなっちゃうんだよね。
そして、それは自分が至らないからだって物凄く自分を責めてた。
自分を責め続けて、弱い自分でいたかったんだろうね。
弱い自分でいれば、いつか彼が気付いて守ってくれるんだって、お姫様みたいなこと思ってたよ。
何度も言うけど、これは自分にとっては良くない事ね。
お姫様な存在が自分らしいんだ。って思う人もいるかもしれないから誤解のないように。
イ:私もお姫様な自分がいいです~
―:君は・・・どうだろうね。これから良く考えてみるといいよ。
6月に休職してから、1週間くらい睡眠薬を飲まないと寝れなかった。昼夜逆転したし、ゼリーしか食べられなかった。
それで母親に肺がんが見つかってさ。
その月末に妹の結婚式があって、、、なんかもうぐちゃぐちゃだったよ。
妹の結婚式が終わってから、距離を置きたいと思っているって言われて。
そこから5日くらいして実家に帰ったんだよね~懐かしいなあ。あれからもう1年2ヶ月経っている。
イ:なんていうか・・・波乱万丈ですね。平穏がないじゃないですか。
もし私だったら、そんな日々送れるだろうか・・・・
―:そうねえ。そう思うくらい、とっても壮絶だったよ。
でも、人間辛い日々を送ってもやっぱり生きられるみたいね。
じゃあ、次は距離を置いてからの日々を振り返りましょう。
⑤へ続く